15.9.10

本;悲しみよ こんにちは


サガンの「悲しみよ こんにちは」を読みました。

タイトルが覚えやすくフレーズがいいなと思いました。冒頭から「悲しみ」という感情についてはじまり、ストーリーは「悲しみ」の正体を描いています。そして終わりでその「悲しみ」をまとめています。「悲しみ」に一貫しているようですがその心の微妙な動きに鮮烈な印象を受けました。

この小説はフランソワーズ・サガンが18才で書いた処女作で「青春期特有の残酷さをもつ少女の感傷にみちた好奇心」と評価されています。たしかに静けさと荒々しさをくり返す物語全体の雰囲気が青春期特有のものだと思いました。そしてこれがサガンの作風とも思いました。

サガンは「分かることしか書かない」という言葉をのこしました。是非他の作品も読んで、サガンがどんな作品をのこしたか知りたいと思いました。

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悲しみよ こんにちは

TITLE ;BONJOUR TRISTESSE
AUTHOR ; Francoise Sagan
COPYRIGHT ; 1954

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